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これってシロアリ?よくある初期症状をプロが解説

2024/03/28

「なんだか床がギシギシする」「柱を押すと柔らかい」「羽アリのような虫を見かけた」──それ、もしかするとシロアリ被害のサインかもしれません。
シロアリは目につきにくい場所で静かに家を侵食していくため、気づいたときにはすでに深刻な被害に発展していることも。

この記事では、ご自宅にシロアリ被害が起きていないかを見分けるための初期症状やサインをわかりやすくご紹介します。
小さな違和感でも、早期発見が家を守る大きなカギになります。

初期症状!シロアリ被害の例

柱がペコペコする

家の柱を押してみて、思ったよりも凹むような部分はありませんか?
同じ症状がある場合、シロアリが柱の内部を食い荒らし、中を空洞にしてしまっている可能性があります。

また、柱を叩くと重い鈍い音ではなく、軽やかな空洞の音がする場合は特に注意が必要です。他の柱も試しに叩いてみて、触感や音の違いを確認してみるのが良いでしょう。

床のしなりやたわみがある、ギシギシと音がする

床がたわんでギシギシと音がするのも、シロアリの被害の兆候かもしれません。
木材は季節の変化によって伸び縮みし、きしみ音がすることもありますが、床が明らかにたわんで柔らかい感触がある場合、シロアリが原因である可能性があります。

特に、湿気の多い場所、例えば浴室周辺は定期的にチェックすることが重要です。

床のきしみからお問い合わせいただいた事例

柱など木材に食害跡がある

柱の食害跡

柱や敷居、窓枠などの木部に、ぽつぽつと小さな穴が空いていたり、波を打つような不自然な削れ方が見られる場合は、シロアリによる食害の可能性があります。

特に木の表面に無数の小さな穴が並んでいるような状態や、筋のような縦スジ・うねった削れ跡がある場合は、内部まで被害が進んでいるケースもあります。

木材の表面が乾いていても、内部はスカスカになっていることがあるため、怪しい箇所は軽く押してみたり、指で弾いて音を確認してみましょう。通常よりも軽い音がしたり、指が沈むような感覚があれば、すぐに専門業者に相談することをおすすめします。

木くずや粉状のフン(「木粉・虫糞」)

シロアリが木材をかじった際に出す木くずや、砂のような粉状のフンが床や家具の下に溜まっていることがあります。
乾いた砂のような粉が落ちていたら、シロアリだけでなくキクイムシなど他の害虫の可能性もあるため要注意です。

ドアの立て付けが悪くなる

シロアリの被害によって木材が膨張・劣化すると、ドアがスムーズに閉まらなくなることがあります。急に開閉が重くなった場合は、周囲の構造材に異常がないか確認しましょう。

壁紙や内装の浮き・剥がれ

壁紙や内装の浮き・剥がれ

シロアリ被害によって壁の内部が湿気を帯びたり内部がすかすかになってくると、壁紙が浮いたり、剥がれたりすることがあります。
雨漏りの初期症状と似ていますので、壁紙や内装材に異変がある場合は、まず専門業者に点検してもらうことをお勧めします。

羽アリの羽がたくさん落ちている

羽アリの死骸や羽が落ちている

窓際などに羽アリの羽がたくさん落ちている場合も、シロアリが発生しているサインです。羽アリは巣から出て地上に降りると交尾のために羽を落とします。

羽アリにはシロアリとクロアリがいますが、羽アリがシロアリの場合、家に被害が出ている危険があります。羽だけでは区別がつきにくいため、大量に羽アリの羽が落ちている場合、専門業者にご相談ください。

弊社では無料で現地調査を行っています。

自宅近辺に羽のついたアリみたいな虫がいる

羽アリ

もし羽のついたアリのような虫を見つけたら、それがシロアリかどうかを確認することが大切です。

この羽アリがシロアリであれば、近くに巣があるか、あるいは新しい女王が家の近くで新たな巣を作り始めている可能性があります。ちなみに、「黒アリ」とは、一般的に見られる黒色のアリのことです。
日本で住宅に被害を与えるシロアリには、ヤマトシロアリとイエシロアリがおり、被害の8~9割はヤマトシロアリです。
5-6月にでるヤマトシロアリのいる家は経験上、9割が雨漏りが発生しています。

羽アリを見かけられてお問い合わせいただいた事例

庭の杭を抜いたらシロアリがいる

家の内部だけでなく、外の環境にも注意を払いましょう。 庭や外構の杭を抜いてみると、そこにシロアリが潜んでいることがあるかもしれません。
もし自宅の近くでシロアリを見つけた場合、それらが家の内部に侵入している可能性も考える必要があります。

家の基礎などに蟻道(ぎどう)がある

蟻道

「蟻道」とは、その名の通りシロアリが作る「アリの道」です。
シロアリは茶色い土でトンネルを作り、屋外を移動します。家の基礎であるコンクリート部分やその周辺に蟻道があれば、それはシロアリが室内に侵入した証拠です。シロアリの多くは直射日光や乾燥を避けるため、蟻道を通じて活動範囲を広げます。

これらの蟻道は非常に固く、簡単には壊れません。 見た目には不快かもしれませんが、見つけたら壊さずに、そのまま専門業者に相談することが重要です。これがシロアリの巣の所在地を突き止める手がかりになる可能性があります。

カビ臭・湿気っぽいにおい

シロアリは木材を分解する過程で、発酵臭のような甘酸っぱいにおいを放つことがあります。押し入れから甘酸っぱい臭いが続く場合はシロアリが発生している可能性があります。
またかび臭い臭いがすることもあります。特に床下に湿気がたまって湿っぽく、カビような異臭がする場合は要注意です。

床下からのカビの臭いからお問い合わせをいただいた事例

シロアリの生態について

シロアリとは具体的にどのような生き物か、その詳細を知る人は意外と少ないかもしれません。
多くの人が家を食い荒らす害虫と認識していますが、その本質は別にあります。

実はシロアリは「白いアリ」というわけではなく、アリよりもゴキブリに近い生物です。通常の黒アリが女王を中心にコロニーを形成し、砂糖やお菓子などを食べるのに対し、シロアリは王と女王が中心となり、コロニーを築き、主に木材を餌とします。

シロアリと黒アリの見た目は、実際にはかなり異なります。黒アリの特徴としては、胴体にくびれがあり、羽アリになる際には羽のサイズが前後で異なる点が挙げられます。

一般的に前羽が大きく、後羽が小さいのが黒アリの特徴です。一方で、シロアリは体型が異なります。もし自宅の近くで怪しげな虫を見かけた場合、写真を撮って比較してみると、それがシロアリかどうかを判断しやすくなります。

シロアリの食べ物は木材だけじゃない!

ご存知の通りシロアリは木材を非常に好みます。特に松の木は彼らのお気に入りの食べ物で、研究でシロアリを飼育する際に松を与えると、彼らはとても好んで食べることが分かっています。

松は住宅建材としては主流ではありませんが、日本の伝統家屋の梁などに部分的に使われることもあります。
また、「パイン」と呼ばれる松材は、テーブルやシェルフなどにもよく使われますので、購入する際はシロアリのリスクを考えることが重要です。さらに、シロアリは木材だけでなく、発泡ウレタンなどの断熱材も食べます。

これらの素材を食べるというよりは、穴を開けて住むことがあります。断熱材は木造住宅だけでなく、他の建物にも使用されていますので、どのタイプの家もシロアリのリスクがあります。

コンクリート製の住宅でも、配管や基礎の隙間から侵入することがあり、シロアリは場合によってはコンクリートにも穴を開けることがあります。侵入されると、室内の木製家具がシロアリの餌となる恐れもあります。シロアリの存在は、家にとって大きなリスクをもたらすことになるのです。

お家にシロアリの餌となるものを置かない

シロアリは家の中だけでなく、庭にも侵入する可能性があります。
庭にシロアリの餌となり得るものを置くことは、結果シロアリを招き入れることになります。

例えば、使われなくなった木製家具は、放置せずに速やかに粗大ごみとして処分しましょう。さらに、発泡スチロールもシロアリにとって好物です。

家庭菜園で発泡スチロールをプランター代わりに使う場合もありますが、シロアリを避けるためにはプラスチック製や磁器製のプランターの使用がよいでしょう。

庭にシロアリが集まると、次に家を狙う可能性もありますので、自宅周辺を清潔に保つことがシロアリ対策の基本となります。シロアリによる家屋の侵食は、耐震性の低下や資産価値の減少につながる恐れがあります。

まとめ

シロアリは、私たちの貴重な住まいを壊し、日常生活を脅かす害虫です。

シロアリ被害は「古い木造住宅にだけ起こるもの」と思われがちですが、実際には新築住宅や鉄筋コンクリート造の家でも油断はできません。
なぜなら、シロアリは木材だけでなく断熱材や発泡スチロールなども食害し、湿気が多い場所や餌となるものがある場所にはどこにでも侵入する可能性があるからです。

この記事で紹介したような「柱がペコペコする」「床がたわむ」「羽アリの羽が落ちている」「蟻道がある」などのサインは、いずれもシロアリ被害の初期症状です。これらを見逃すと、被害が家の内部に広がり、耐震性の低下や大規模な修繕工事、資産価値の低下といった深刻な結果を招くおそれがあります。

また、シロアリはゴキブリに近い生態を持ち、黒アリとは見た目や行動も異なります。見分けがつかない場合は無理に判断せず、専門業者に相談することが重要です。

家の周辺に不用な木材や断熱材を置かないこと、庭や床下を清潔に保つことも有効な予防策となります。違和感を覚えたら、早めに無料調査などを活用して、被害を最小限にとどめましょう。大切な住まいを守るためには、「気づいた時にすぐ行動」が何よりの対策です。

害虫駆除のイッシーさんではシロアリ駆除、シロアリ予防工事、食害部の補修工事を承っております。シロアリにお困りの方、シロアリがいるかどうか知りたい方は、どうぞお気軽にご相談ください。ご相談・お見積り・現地調査は無料です。

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