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自分でできるシロアリ予防と注意点

2024/01/31

「古い家なのでシロアリがいないか気になる」「シロアリは予防が大切と聞いたけど、何から始めればいいのかわからない」──そんな不安を抱えていませんか?

シロアリは一度住まいに侵入し、内部で繁殖してしまうと、専門的な知識や技術なしに完全に駆除するのは非常に困難です。
放置すれば被害はどんどん拡大し、建物の耐久性や資産価値に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

だからこそ、被害が出る前の「予防」がとても重要です。
日頃からのちょっとした対策で、シロアリの侵入を防ぎ、被害のリスクを大幅に減らすことができます。
この記事では、「自分でできるシロアリ予防・対策」として、日常生活の中で意識すべきポイントや、手軽に行える対策方法をご紹介します。

※すでにシロアリの気配を感じている方、羽アリを見かけた方は、まずは専門業者に相談することが確実で安心です。
予防と駆除は別物と考え、状況に応じた適切な対応がシロアリ駆除には重要です。

被害なしでもシロアリ予防は必須

被害が出てから駆除をするのでは遅すぎます。
シロアリが家に侵入すると、柱や壁の中を食い荒らし、柱や壁などがスカスカになり、補修工事にお金がかかってしまいます。
被害が出る前にシロアリの予防をし、シロアリを発見したらすぐに駆除することが重要です。

「見つけたら殺虫スプレーで対処すればいい」と思う方もいるかもしれませんが、殺虫スプレーは表面的な効果しかなく、巣の中のシロアリには届きません。むしろ薬剤をまくことでシロアリが他の場所へ逃げ、被害が広がることもあります。

シロアリは近くに巣があり、巣にはたくさんのシロアリが生息しています。シロアリを駆除するには巣にいるシロアリ全てを駆除する必要があるのです。

自分でできるシロアリ対策

シロアリの侵入を防ぐには、シロアリが好む環境を避けるようなこまめなシロアリ対策が大切です。ここでは、自分でできるシロアリ対策方法を解説します。

シロアリのエサを外におかない

シロアリのエサを外におかないようにしましょう。シロアリのエサになってしまう可能性があるものは以下の通りです。

  • • 木の杭
  • • 切り株、枯れた樹木
  • • 放置された木材
  • • 土間コンクリートの木枠
  • • 防蟻処理されていない枕木
  • • 段ボールや合板

このようにシロアリは木材をエサとして好みます。エサである木材が家の庭や家の近くに置いてあると、シロアリが寄ってくるので気をつけてください。

なお、すでに屋外でシロアリを見つけた場合は、巣が近くに存在する可能性があります。その場合は、早めに専門業者に現地調査を依頼することをおすすめします。

基礎や換気口をふさがない

自分でできるシロアリ対策として基礎や換気口をふさがないことが重要です。シロアリは湿った環境を好むため、家の基礎周りや地下室などの換気を良くすれば予防につながります。

定期的に家の基礎周りをチェックし、換気口や通気孔が塞がれていないか、または通気を妨げるような木や草が生い茂っていないか確認しましょう。

年1回シロアリチェックする

年に1回のシロアリチェックは、自分でできる重要な予防対策の一つです。定期的なセルフチェックにより早期にシロアリを発見し、大きな被害につながる前に対処できます。 チェックする主な箇所は以下の通りです。

  • • 家の基礎部分
  • • 木製の構造部材
  • • 窓枠やドア枠
  • • 屋根裏
  • • 家の周囲
  • • 床下

木材の周囲が柔らかくなっていたり、木材の表面に穴が開いていたりすれば、シロアリを疑った方が良いでしょう。また、木屑や粉状の残骸がないかやシロアリの糞や翅が落ちていないかもチェックすると良いです。
これらのチェックを通じて、シロアリの存在を早期に発見でき、必要であれば専門の駆除業者に依頼できます。定期的なチェックは、シロアリ被害を未然に防ぐために効果的です。

セルフチェックはあくまで初期サインの発見に役立つ手段です。見落としや判断ミスによる被害拡大を防ぐためにも、年に1回程度は専門業者の点検を併用すると安心です。

室内の換気をよくする

シロアリは湿気を好むため、家の内部を湿度を下げておくことが重要です。

良好な換気は、湿気を減らし、シロアリが繁殖しにくい環境を作り出します。特に、湿気がこもりやすい地下室、浴室、キッチン、屋根裏などに注意が必要です。湿気がこもりやすい場所は定期的に窓を開けたり、換気扇を使用したりして空気の流れを確保しましょう。

また、家具や収納ボックスを壁から少し離して配置すれば、背後の空気の流れを良くし、湿気の蓄積を防げます。さらに、除湿機の使用や、湿気を吸収する素材を使ったインテリアの使用も有効です。

換気を習慣にして、シロアリ対策をしましょう。

庭で使う木材には防蟻処理をする

シロアリは木材を好むため、庭やガーデンに使用される木製の家具、デッキ、フェンスに寄ってきます。庭の木材に防蟻処理を施しておけば、シロアリによる被害を防げるでしょう。

防蟻処理とは、木材に特殊な薬剤を塗布または注入することで、シロアリの侵入を防ぐ方法です。市販の防蟻剤を使用するか、既に防蟻処理された木材を購入しましょう。

浴室・お風呂場は常に換気する

浴室やお風呂場を常に換気することは自分でできるシロアリ対策の一つです。

シロアリは湿った木材を好むため、浴室やお風呂場の木材部分がシロアリの被害を受けます。浴室使用後に換気扇を稼働させ、窓を開けて自然換気を行いましょう。

定期的な換気は、シロアリ対策だけでなく、カビの発生を防ぐなど、浴室やお風呂場の衛生維持にも役立ちます。

水漏れや雨漏りを定期的にチェックする

シロアリが生息しやすい環境をなくすため、水漏れや雨漏りを定期的にチェックしましょう。

屋根や壁、基礎など、家の構造上の重要な部分での水漏れは、シロアリの侵入や増殖の原因となります。水漏れのサインとしては、壁や天井のシミ、腐食、変形などが挙げられます。

また、雨漏りは屋根の破損やひび割れが原因で起こることが多いです。家中を定期的に点検し、必要に応じて専門家による補修を行えば、シロアリのリスクを減らし、家を長持ちさせられるでしょう。

和室のものを整理する

和室は畳や木製品を多用するため、シロアリの被害が出やすいです。和室のものを整理してシロアリの侵入や増殖を防げます。和室では以下の対策を行ってください。

  • • 押入れの下段には普段使うものを入れる
  • • 押入れの襖は開けて換気する
  • • 畳が隠れるものを設置しない
  • • 畳の下や障子、木製の家具の隙間をチェックする

このように、空気の通り道を作り、目に見えない場所も定期的に掃除すれば、シロアリの発生を未然に防ぎ、和室を長持ちさせることができます。

市販のベイト剤や予防スプレーを使う

市販のベイト剤や予防スプレーは、自宅で手軽に行えるシロアリ対策のひとつです。

ベイト剤は、シロアリが好むエサに薬剤を混ぜたもので、薬剤入りのエサを巣に持ち帰らせることで、間接的に巣全体への効果が期待できる仕組みです。ただし、市販のベイト剤はあくまで予防や初期段階の対処を目的としたものであり、本格的な駆除を目的としたものではありません。

一方、予防スプレーは、シロアリが侵入しやすい箇所に直接散布することで、寄せ付けない効果を発揮します。特に基礎周りや窓枠、ドアの隙間などに使用するのが一般的です。

これらの市販薬剤は、使用方法が簡単で、専門的な知識がなくても扱えるように設計されていますが、被害がすでに出ている場合に自己判断で使用すると、かえってシロアリが別の場所へ移動して被害が拡大する恐れがあります。

そのため、ベイト剤や予防スプレーはあくまで「予防的・補助的手段」として限定的に活用し、シロアリの兆候や不安がある場合は、必ず専門業者に相談することが大切です。

防除剤・木材防腐剤を使用する

防除剤・木材防腐剤の使用は木材をシロアリの被害から保護し、新築やリフォーム時に特に有効です。防除剤はシロアリが侵入するのを防ぐために土壌や建物の基礎部分に散布されます。

一方、木材防腐剤は木材自体を防腐処理してシロアリや他の害虫の被害を防ぎます。

防除剤・木材防腐剤の使用により、木材の耐久性が向上し、長期的にシロアリから家を守ることができます。
市販の防除剤や木材防腐剤は一般消費者でも購入可能ですが、扱いには十分に気をつけてください。

市販の薬剤は手軽に見えますが、使用環境や木材の状態によって効果が大きく変わることがあります。誤った使用は健康や家屋への悪影響につながるため、迷った場合は専門業者に相談の上で使用しましょう。

植栽などで基礎を覆わない

家の基礎部分や周辺に直接植栽やマルチを施すと、土壌の湿度が高くなり、シロアリにとって理想的な生息環境を作り出してしまいます。そのため、植栽などで基礎を覆わないでください。

木材や木の葉が基礎部分に接触している場合、シロアリは家へ侵入しやすくなります。基礎部分周辺の土壌は乾燥させ、植物やマルチを配置する場合は家から一定の距離を保って対策しましょう。

また、植栽の根が基礎に侵食する可能性もあるため、雑草を定期的に取り除いて家の環境を整えてください。

デッキの下に鉢などを入れない

デッキの下に鉢植えや物を置くと、そのスペースの通気性が悪くなり、湿気が溜まりやすいです。シロアリは湿度の高い環境を好むため、デッキ下に湿気がたまらない工夫をしましょう。 デッキ下は以下の対策を行ってください。

  • • 定期的にデッキ下の清掃を行う
  • • 不要な物を置かない
  • • デッキ下の環境を乾燥させておく

デッキ下の通気性を良くすれば、シロアリのリスクを減らし、デッキを長持ちさせられます。特に、木製のデッキの場合は、シロアリにとって魅力的な生息場所なので注意しましょう。

市販のシロアリ防除剤について

防除剤を選ぶポイント

市販のシロアリ防除剤は効果を期待できます。しかし、どのような防除剤を選べば良いかわからない方も多いはずです。ここでは、シロアリ防除剤を選ぶポイントを解説します。

成分チェックをする

市販のシロアリ防除剤を選ぶ時は成分チェックをしましょう。防除剤の成分は効果や安全性を大きく左右します。

ネオニコチノイド系、フェニルピラゾール系、フェニルピロール系など、含まれる成分によって商品が分かれることがあります。人体やペットへの影響も考慮し、使用場所に応じて慎重に選びましょう。

市販防除剤の種類と特徴

市販のシロアリ防除剤には、主に以下の3タイプがあります。

  • • 設置タイプ
  • • スプレータイプ
  • • 散布タイプ

設置タイプ

シロアリが好む餌材に防除成分を含ませたもので、基礎部分や庭先などに設置するタイプです。

  • • 巣に持ち帰って巣全体を駆除できる
  • • 手軽に設置できる
  • • シロアリが自然に寄ってくる

定期的な餌の補充やチェックが必要ですが、予防・初期対応としては有効です。

スプレータイプ

侵入口と思われる場所に直接噴射するタイプで、即効性があります。

  • • 使用が簡単で即効性がある
  • • ピンポイントで処理ができる

ただし、被害が拡大しているケースでは効果が限定的であり、誤った使用によりシロアリが他の場所に移動するリスクもあります。

散布タイプ

液体や粉末を広範囲に散布する方法です。地面や木部に浸透して隠れたシロアリにも作用します。

  • • 広範囲に使用可能
  • • 隙間や見えない部分にも対応

取り扱いには十分な注意が必要で、使用後は換気などの安全対策を徹底しましょう。

これらの市販タイプは、あくまでも応急的な予防・補助的手段です。
巣の位置や被害範囲の特定には専門的な知識が必要なため、確実な効果を得るには業者の点検・施工が不可欠です。

市販薬剤の代表例と使用時の注意点

ホームセンターやドラッグストアでは、以下のような市販薬剤が手に入ります。

  • • 「シロアリ・羽アリ撃滅」(アースガーデン)
  • • 「シロアリジェットプロ」(フマキラー)
  • • 「木部専用 シロアリ退治スプレー」(イカリ消毒)
  • • 「白アリミケブロック業務用」(フマキラー)
  • • 「シロアリハンター」(イカリ消毒)

市販の薬剤は便利ですが、シロアリは薬剤のにおいを避けて別の場所へ移動してしまう習性があります。そのため、誤った場所に散布すると、被害を広げてしまうおそれがあります。

また、すでにシロアリの気配や被害がある場合は、自己判断せず必ず専門業者に相談しましょう。

市販品を使用する際は、「予防・補助的手段」として限定的に活用し、商品の成分・使用場所・注意事項などをよく確認して安全に使用してください。

シロアリ予防に適した時期

シロアリ予防に最適な時期は、シロアリの活動が活発になる前の3月から5月が狙い目です。

また、快晴で風が弱い日がベスト。晴れた日は薬剤が地面にしっかりと浸透しやすく、風が弱いと薬剤が飛散しにくいため、効果的に薬剤を散布できます。逆に雨が降ると薬剤が流れてしまうので晴天が続く日を選びましょう。

特にシロアリ予防が必要な家

特にシロアリ予防が必要な家の特徴は以下の通りです。

  • • 戸建ての木造住宅
  • • 新築から5年以上経過した住宅
  • • 地面と接する部分が多い家(布基礎・湿気のこもりやすい床下など)
  • • 増改築を繰り返している住宅
  • • 鉄筋コンクリート造でも、木造部分(内装・床・柱)がある住宅

中でも、木造住宅や築年数の経過した住宅は、防蟻処理の効果が切れている場合が多く、早期の点検・予防が重要です。

また、鉄筋コンクリート造の住宅でも安心はできません。
シロアリはコンクリートの隙間や配管まわりのわずかな隙間から侵入し、内部の木部を食害することがあります。被害に気づきにくく、発見が遅れがちなため、定期的な点検が重要です。

これらの条件に当てはまるご家庭は、シロアリの予防処理と、5年ごとの点検を積極的に行うことで、大切な住まいを守ることができます。

新築・リフォーム時にできるシロアリ対策

新築・リフォーム時にできるシロアリ対策は以下の通りです。

  • • 基礎外断熱を避ける
  • • ベタ基礎にする
  • • 点検しやすい構造にする
  • • 防腐処理した木材を使う

このようなことを行うことで、シロアリに侵食されにくい家を作ることは可能です。
もしもシロアリに侵食してしまうと高額な駆除費用や修理費用がかかってしまう恐れがあるため、可能な限り家を作る際にシロアリ対策をしておきましょう。

不安ならプロのシロアリ予防

自分でできるシロアリ対策には限度があります。

大切な家をシロアリから守りたいのであれば、プロにシロアリ予防の対策をしてもらう方が安心です。
ここでは、プロが行う主なシロアリ予防方法を紹介します。

バリア工法

バリア工法は建物の床下に薬剤をまいて、シロアリの侵入を防止する方法です。
バリア工法は薬剤をまいてすぐに効果が出るため、早くシロアリの予防をしたい方にオススメ。

しかし、強い薬剤を使うため、薬剤に敏感な方は注意が必要です。また、家の作りに寄っては施工できない可能性があるので、業者に相談しましょう。

ベイト工法

ベイト工法は地中に毒のエサを埋め、巣ごと駆除できる方法です。効果が出るまでに数ヶ月かかりますが、シロアリが侵入してしまった家庭で、完全駆除を目指したい方にオススメです。

バリア工法に比べてベイト工法は価格が高いですが、家の損傷を悪化させるよりは安く済むでしょう。また、建物の構造に左右されないため、どの家庭でも使えるシロアリ対策方法になります。

シロアリの予防を業者に依頼するメリット

シロアリの予防を業者に依頼するメリットは以下の通りです。

  • • 専門知識による確実な対処
  • • 定期的な点検で被害を早期発見
  • • アフターフォローがある

シロアリの被害が広がってしまうと、補修に高額な費用がかかります。予防のために小さな出費をしておいた方が結果的に安く済みます。
また、自分では気づかないシロアリのサインにもプロは気づき、早期発見に繋がります。
シロアリの被害を最小限に抑えたい人は業者に依頼した方が安全かつ確実です。

セルフ対策と業者チェックを組み合わせてシロアリ予防しよう

シロアリの侵入を防ぐには予防が大切です。1年に一回セルフチェックをしたり、薬剤をまいてシロアリ予防を徹底しましょう。
ただし、自分でできる対策には限界があり、誤った対処が被害の拡大を招くこともあります。

害虫駆除のイッシーさんではシロアリ駆除、予防工事を承っております。
シロアリ被害や予防をお考えの方、お気軽にご相談ください。

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