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シロアリに強い木材とは

シロアリは木材を好み、家の内部まで侵食する害虫です。しかし、家を建てる際の木材にこだわることで、シロアリの被害を抑えやすくなります。この記事ではシロアリに強い木材の特徴や具体的な木の種類について解説します。

シロアリが嫌う木材の特徴

シロアリは木材を食べますが、苦手な木材と好きな木材があります。シロアリが嫌う木材の特徴を知り、シロアリ被害の少ない家を目指しましょう。

香りのよい木

私たちが普段よい香りのする木として扱っているヒノキやスギをシロアリは嫌います。よい香りの木は、シロアリを自然に避けさせる効果があるからです。

例えば、ヒノキや杉などの樹脂を多く含む木材は、よい香りの木として温泉の浴槽に使われますが、シロアリにとっては苦手な香りで、ヒノキを使っている家はシロアリを寄せ付けにくくします。
そのため、シロアリ対策を考える際には、香りの強い木材の使用がオススメです。

堅い木材

シロアリが嫌う木材のもう一つの特徴は、堅い木材です。堅い木材はその硬さによりシロアリが柔らかい木材に逃げることが多く、シロアリ被害を受けにくいからです。

例えば、イペやクマル、ジャラなどの熱帯産硬木は、非常に高い密度の木材で、シロアリにとって消化しづらいため、避けられる傾向にあります。堅い木材は耐久性が非常に高く、水分を含みにくいため、シロアリが好む湿った環境を作り出しにくい特性も持っています。
シロアリ予防を目的とした建築や家具製作をする時は堅い木材を選ぶと効果的です。

シロアリが嫌う木材

ここでは、シロアリが嫌う木材をご紹介します。家を建てる際の木材選びの参考にしてみてください。

ヒノキ

ヒノキはシロアリが嫌う木材の一つであり、日本をはじめとするアジアの多湿な気候に適した建材として古くから用いられてきました。ヒノキ特有の香りはシロアリが苦手な香りで、シロアリを自然に避けさせる効果があります。

また、ヒノキは防腐性や耐水性もあるため、シロアリが好きな湿った環境を作りにくく、シロアリ被害を受けにくい耐久性の高い建築材料です。
このように、ヒノキはシロアリ対策に効果的であり、美しい木目と心地よい香りで、住宅や神社、お寺の建築材料としてだけでなく、家具や内装材料としても高い人気を誇っています。

サイプレス

サイプレスはシロアリが嫌う木材として知られています。サイプレスに含まれる特有の化学成分がシロアリを寄せ付けないためです。

また、サイプレスは耐久性が高く、湿気や腐食にも強い特性を持っているため、屋外での使用に適しています。サイプレスは見た目が美しいため気に入った見た目の建物や家具を維持しつつ、シロアリ対策できるでしょう。

ヒバ

ヒバはシロアリが嫌う木材の一つとして知られており、特に日本の北東部に生えているアオモリヒバが有名です。ヒバに含まれるヒノキチオールなどの成分は、自然な防腐・防虫効果を発揮し、シロアリをはじめとする害虫の被害から木材を守ります。

加えて、ヒバは耐水性や耐久性にも優れており、湿気が多い場所でも腐りにくい特性を持っています。香り・耐水性・耐久性の面から、ヒバは建築材料や露天風呂、船舶の建造材として古くより利用されてきているのです。

ヒバの香りはリラクゼーション効果もあるため、インテリアやアロマ製品にも用いられている人気の木材です。

スギ

スギは日本を代表する木材の一つで、以下の特長があります。
• 防腐成分
• 耐久性
• 成長が早い
• 加工しやすい
• 価格がお手頃
• 防虫性能

このように、スギの木材が放つ独自の香りによって、シロアリはスギを避けます。

また、スギは成長が早く、耐久性にも優れているため、住宅建築や公共施設の建材として広く利用されています。コストを抑えつつ、シロアリ対策したい方にオススメの木材です。

タイワンスギ

タイワンスギは自然な防腐性と防虫性があります。タイワンスギに含まれる成分がシロアリを寄せ付けないためです。

建築材料や家具製作に好まれるだけではなく、水分にも強いため、屋外でも使用されています。シロアリ対策しつつ、庭に家具を置きたい方はタイワンスギを選びましょう。

チーク

チークはシロアリをはじめとする害虫が嫌う木材の一例で、耐久性と防虫性に優れた特性から、高級家具や建築材料、船舶の甲板などに広く使用されています。チーク木材の防虫性はチーク木材に含まれる油分と成分によるものです。

また、チークは水分を吸収しにくく、変形や腐敗が少ないため、湿度の高い環境でも品質を長期間維持できます。このようにチークは耐候性によって、世界中で価値の高い木材として位置づけられています。

イヌマキ

イヌマキは、日本固有の針葉樹であり、特に九州地方に多く自生しています。イヌマキの木材は、耐久性と特有の芳香成分で、シロアリなどの害虫の侵入を防ぎます。

イヌマキは美しい木目と耐久性から、家具や内装材、建築材料として高く評価されている木材です。また、イヌマキの香りにはリラクゼーション効果もあるため、アロマ製品にも利用されています。

マキ

マキ科の植物は、日本を含むアジアの温暖な地域に広く分布しており、害虫に対する抵抗力が強いとされています。
特徴は以下の通りです。
• 耐久性が高い
• 天然の防虫成分
• 耐水性が高い
• 湿度が高い環境でも腐りにくい

このように、マキはシロアリを自然に遠ざける効果を持っています。加えて、屋外用の建材や庭園用の装飾材料などに適しており、インテリアや家具材料としても人気です。

ベニヒ

ベニヒも防虫性能が注目されている木材です。ベニヒの木材は、日本固有の種であり、赤みを帯びた美しい木目が特徴です。

ベニヒの木材に含まれる特有の成分が防虫材としての役割を果たします。ベニヒは屋内外を問わず、以下の場所に適しています。
• 建築材料
• 家具材料
• 床材
• 柱材
• 外装材

ベニヒの木材は、機能性に加えて、美観も高く評価されており、伝統的な日本建築はもちろんのこと、モダンなデザインにも適用可能な材料です。

カヤ

カヤは耐久性と防虫性に優れており、高級家具や伝統建築に用いられる日本固有の樹木です。カヤ木材に含まれる天然の防腐・防虫成分や硬さによって長持ちする利点があります。

この硬さと耐久性は、床板や建築材料、さらには将棋の駒などの細工物に理想的な特性です。カヤの木目は美しく、時間が経つにつれて深みのある色合いに変化していくため、見た目の美しさも非常に価値があるとされており、日本の伝統文化や工芸品において重宝されています。

メルバウ

メルバウはシロアリに強い抵抗力を持つ木材として知られています。メルバウは硬くて重い木材であり、水分や腐敗に対する耐性も非常に高いため、屋外での使用に適しています。

デッキやフェンス、外装材として人気があり、その美しい赤褐色の色合いは時間と共に深みを増していきます。メルバウは長期間にわたる耐久性とメンテナンスが簡単な点からシロアリ対策に効果的な木材です。

イペ

イペは密度が高く、硬いため物理的な強度が非常に高いです。また、イペには自然な油分が含まれており、これが防腐・防虫効果をもたらします。シロアリが侵入しにくい環境を作り出すため、屋外でのデッキやフェンス、庭園の装飾などによく使用されます。

セランガンバツー

セランガンバツーは熱帯地域で見られる耐久性の高い木材です。セランガンバツーには、防腐性と防虫性を高める天然の油分が含まれており、シロアリを含む害虫から木材を守ります。そのため、以下のような屋外での使用に適しています。
• デッキ
• 家具
• 外装材

また、セランガンバツーは時間と共に色が深まり、魅力が増すため、味のある家や家具を作りたい方にオススメの木材です。

クマル

クマルは硬く、耐久性に優れた木材であり、湿気や腐朽にも強いため、屋外使用に適しています。そのため、デッキや屋外家具、フローリング材として人気があります。

加えて、クマルは美しい色合いと独特の木目が特徴で、耐久性と美観の両方を求めたい方向けの選択肢となっています。

シダーウッド

シダーウッドは香料にも使われるスパイシーな香りのする木材です。刺激的な香りでシロアリを遠ざける効果があります。また、湿気にも強いため、屋外の建築材料や家具、クローゼットの内装に使う木材として重宝しています。

ジャラ

ジャラは硬く耐久性に優れた木材なため、シロアリが嫌う木材です。ジャラは、特に南東アジアに生えており、高い密度と硬さでシロアリの被害から守ってくれます。

また、ジャラ木材は水分を吸収しにくいため、湿度が原因で起こる腐朽や害虫の侵入を防ぎます。屋外家具や床材、建築材料などに適しており、長期間使用する場所に活用するのがオススメです。

シロアリ対策だけでなく、美観と機能性を兼ね備えた木材としてジャラは高く評価されています。

シロアリが好む木材の特徴

シロアリが好む木材を使ってしまうと、大きな損害を受けます。シロアリが好む木材の特徴をご紹介します。

やわらかい木材

シロアリが好む木材の一つの特徴は、その柔らかさにあります。やわらかい木材は、シロアリが食べやすく、巣作りに適しているため好まれます。特に湿度が高く、腐り始めたり、水分を多く含んだりした木材は、シロアリにとって理想的な環境です。

柔らかい木材はシロアリの餌として消化しやすく、水分を含んだ木材はシロアリの生存に必要な湿度を保つためです。一般的に、針葉樹よりも広葉樹の方が柔らかいため、広葉樹を使う際は木材の湿度管理や定期的なメンテナンス、検査を行いましょう。

湿った木材

シロアリは生活環境として高い湿度を好む生物であり、湿った木材は彼らにとって理想的な住処と食料源を提供します。

湿気が多いと木材の繊維が柔らかくなり、シロアリにとって食べやすい状態になるためです。水漏れや不適切な換気により湿度が高くなった家屋の木材は、シロアリの被害に遭いやすくなります。

特に、地面に近い部分や、基礎周り、屋外の木材など、湿気が溜まりやすい場所の木材はシロアリの被害を受けやすい傾向にあるので気をつけましょう。シロアリ被害を防ぐには木材を乾燥させた状態を保ち、建物の湿度管理に注意する必要があります。

日本で被害をもたらすシロアリの種類

ここでは、日本で被害をもたらす主なシロアリの種類を紹介します。

イエシロアリ

イエシロアリは建築物の木材を食害し、特に構造を支える部分に深刻な被害を与えます。

ヤマトシロアリ

ヤマトシロアリは日本で最も一般的な種類で、主に住宅の床下や壁内で見られ、湿った木材を好みます。

ヒメシロアリ

ヒメシロアリは主に山間部に生息し、木材だけでなく植物の生きた根も食害します。

シロアリが好む環境

シロアリが好む環境は、主に暖かく湿度が高い場所です。シロアリは水分を必要とする生物であり、湿った木材や土壌を好みます。

特に、家屋の床下や壁内、屋外の腐った木材など、直接日光が当たらず、湿気が保たれやすい環境にシロアリは集まります。また、シロアリは温暖な気候を好むため、気温が高めの地域や季節では活動が活発になり、被害が拡大しやすくなります。

注入材で対策する

木材に注入材を使うと、長期的にシロアリ対策ができます。ここでは、注入材の対策方法について解説します。

注入材とは

注入材は建築物のシロアリ防除や防腐処理に使用される化学薬品を指します。注入材は木材や土壌に直接注入され、シロアリや木材を腐らせる菌類の侵入を防ぐために用いられます。
建物の基礎部分や、木材が地面に接触する箇所に穴を開け、薬剤を注入することで、シロアリの侵入を防ぎます。使用される薬剤には効果の持続期間や防腐・防虫効果の強さなど、使用条件に応じた選択が重要です。

注入材を使用した木材の効果はとても長い

注入材を使用した木材の保護効果が約100年続くといわれています。木材に注入される防腐・防虫薬剤が非常に長期間にわたって効力を発揮するためです。

特に最新の注入材は木材の深部まで浸透し、シロアリや腐朽菌などの木材を害する生物から木材を守ります。注入材は時間が経過しても容易には分解されず、長期間シロアリから家を保護します。

しかし、実際の効果の持続期間は、使用される注入材の種類、木材の種類、環境条件などによって異なるため、100年という数字はあくまで目安です。定期的な点検やメンテナンスは忘れずに行いましょう。

お家へのシロアリ予防対策は必要

木材にこだわっても、他の予防対策をしなければシロアリの被害が0になるとはいえません。ここでは、シロアリ予防対策をご紹介します。

床下への点検口を作る

床下への点検口はシロアリ検査や湿度管理、配管の点検など、住宅のメンテナンスに不可欠です。点検口を設置する際は、まず床下のアクセスしやすい位置を選びましょう。

点検口のサイズは、人が容易に出入りでき、作業が行える程度に広くする必要がありますが、一般的には45cm四方以上が推奨されます。

点検口を設ける際は、フレームをしっかりと取り付け、必要に応じて蓋を設置して、床との段差が生じないようにします。また、防虫や防湿対策として、蓋にはシール材を使用することも重要です。

定期的な床下点検を容易にするため、点検口の設置は専門家に相談しながら慎重に行いましょう。

5年に1度はシロアリ予防

5年に1度のシロアリ予防処理により、シロアリの侵入を未然に防ぎ、家屋の構造を長持ちさせられます。シロアリ予防処理は専門業者による床下や基礎周りの薬剤散布が一般的です。

薬剤を撒けば、シロアリが好む湿った環境や木材に近づきにくくなります。また、家屋の周囲に防蟻剤を施せばシロアリが建物に侵入するのを防げます。薬剤の効果は薄れてしまうので、5年に1度のペースで薬剤散布や定期的な検査を行いましょう。

湿気・風通りをよくする

シロアリは湿度の高い環境を好むため、家の基礎や床下の湿気をコントロールし、シロアリの発生を抑えることができます。
湿気を改善するには以下の対処が効果的です。
• 換気扇の設置
• 通気口の確保
• 排水溝清掃
• 防湿シートの使用

このように、床下の風通しを改善し、湿気を外に逃がすことが効果的です。

不要な木材はすぐに捨てる

シロアリは木材を食料としており、家の近くに木材が放置されていると、それを目当てにシロアリが集まってきます。

このため、木の枝や工事の際に出た木材の残骸など、不要になった木材は速やかに処分してください。また、薪として使用する木材も家から離れた場所に保管した方が良いでしょう。

壁などの穴やひびを補修する

壁や基礎の穴やひび割れなど小さな隙間は、放っておくとシロアリが侵入するための入口となります。

特に家の基礎や外壁に見られるひび割れは、シロアリにとってアクセスしやすい道となるため、定期的にチェックと補修を行う必要があります。

補修には充填材やシーラントを使用し、隙間をしっかりと塞いでください。補修をすれば家全体の耐久性を高められます。

まとめ

今回はシロアリに強い木材をご紹介しました。お家全てに希望の木材を使うのは難しいかもしれませんが、強い木材があるという事を知っておくことで、リフォーム、リノベーションの際、使う木材の選択肢も広がるかなと思います。

石原住設ではシロアリ予防、駆除工事を承っております。お気軽にご相談ください。

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