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自分でできるシロアリ予防・対策

「古い家なのでシロアリがいないか気になる。」
「シロアリは予防が大切って聞いたけど何から始めれば良いかわからない」とお悩みではありませんか。
シロアリは侵食してしまうと自分で駆除はできない可能性が高いです。しかし、自分でできるシロアリ対策方法を知っておけば、シロアリの侵入を防げ、コストも低く抑えられるでしょう。

この記事では自分でできるシロアリ予防・対策方法を解説します。この記事を読めば、シロアリ業者を呼ぶよりもコストを抑えてシロアリ対策する方法がわかります。

被害なしでもシロアリ予防は必須

被害がなくてもシロアリの予防はした方が良いでしょう。

なぜならシロアリが発生してから駆除では遅いからです。シロアリが家に侵入すると柱や壁などがスカスカになり、補修工事にお金がかかってしまいます。被害が出る前にシロアリの予防をし、シロアリを発見したらすぐに駆除しなければなりません。

「シロアリが出た時は殺虫スプレーで殺せばいいじゃないか」と考える方もいるかもしれませんが、シロアリに殺虫スプレーは効果期待できません。

シロアリは近くに巣があり、巣にはたくさんのシロアリが生息しています。シロアリを駆除するには巣にいるシロアリ全てを駆除する必要があるのです。

自分でできるシロアリ対策

シロアリの侵入を防ぐには、シロアリが好む環境を避けるようなこまめなシロアリ対策が大切です。ここでは、自分でできるシロアリ対策方法を解説します。

シロアリのエサを外におかない

シロアリのエサを外におかないようにしましょう。シロアリのエサになってしまう可能性があるものは以下の通りです。
• 木の杭
• 切り株、枯れた樹木
• 放置された木材
• 土間コンクリートの木枠
• 防蟻処理されていない枕木
• 段ボールや合板

このようにシロアリは木材をエサとして好みます。エサである木材が家の庭や家の近くに置いてあると、シロアリが寄ってくるので気をつけてください。

基礎や換気口をふさがない

自分でできるシロアリ対策として基礎や換気口をふさがないことが重要です。シロアリは湿った環境を好むため、家の基礎周りや地下室などの換気を良くすれば予防につながります。

定期的に家の基礎周りをチェックし、換気口や通気孔が塞がれていないか、または通気を妨げるような木や草が生い茂っていないか確認しましょう。

年1回シロアリチェックする

年に1回のシロアリチェックは、自分でできる重要な予防対策の一つです。定期的なセルフチェックにより早期にシロアリを発見し、大きな被害につながる前に対処できます。チェックする主な箇所は以下の通りです。
• 家の基礎部分
• 木製の構造部材
• 窓枠やドア枠
• 屋根裏
• 家の周囲
• 床下

木材の周囲が柔らかくなっていたり、木材の表面に穴が開いていたりすれば、シロアリを疑った方が良いでしょう。また、木屑や粉状の残骸がないかやシロアリの糞や翅が落ちていないかもチェックすると良いです。

これらのチェックを通じて、シロアリの存在を早期に発見でき、必要であれば専門の駆除業者に依頼できます。定期的なチェックは、シロアリ被害を未然に防ぐために効果的です。

室内の換気をよくする

シロアリは湿気を好むため、家の内部を湿度を下げておくことが重要です。

良好な換気は、湿気を減らし、シロアリが繁殖しにくい環境を作り出します。特に、湿気がこもりやすい地下室、浴室、キッチン、屋根裏などに注意が必要です。湿気がこもりやすい場所は定期的に窓を開けたり、換気扇を使用したりして空気の流れを確保しましょう。

また、家具や収納ボックスを壁から少し離して配置すれば、背後の空気の流れを良くし、湿気の蓄積を防げます。さらに、除湿機の使用や、湿気を吸収する素材を使ったインテリアの使用も有効です。

換気を習慣にして、シロアリ対策をしましょう。

庭で使う木材には防蟻処理をする

シロアリは木材を好むため、庭やガーデンに使用される木製の家具、デッキ、フェンスに寄ってきます。庭の木材に防蟻処理を施しておけば、シロアリによる被害を防げるでしょう。

防蟻処理とは、木材に特殊な薬剤を塗布または注入することで、シロアリの侵入を防ぐ方法です。市販の防蟻剤を使用するか、既に防蟻処理された木材を購入しましょう。

浴室・お風呂場は常に換気する

浴室やお風呂場を常に換気することは自分でできるシロアリ対策の一つです。シ

ロアリは湿った木材を好むため、浴室やお風呂場の木材部分がシロアリの被害を受けます。浴室使用後に換気扇を稼働させ、窓を開けて自然換気を行いましょう。

定期的な換気は、シロアリ対策だけでなく、カビの発生を防ぐなど、浴室やお風呂場の衛生維持にも役立ちます。

水漏れや雨漏りを定期的にチェックする

シロアリが生息しやすい環境をなくすため、水漏れや雨漏りを定期的にチェックしましょう。

屋根や壁、基礎など、家の構造上の重要な部分での水漏れは、シロアリの侵入や増殖の原因となります。水漏れのサインとしては、壁や天井のシミ、腐食、変形などが挙げられます。

また、雨漏りは屋根の破損やひび割れが原因で起こることが多いです。家中を定期的に点検し、必要に応じて専門家による補修を行えば、シロアリのリスクを減らし、家を長持ちさせられるでしょう。

和室のものを整理する

和室は畳や木製品を多用するため、シロアリの被害が出やすいです。和室のものを整理してシロアリの侵入や増殖を防げます。和室では以下の対策を行ってください。
• 押入れの下段には普段使うものを入れる
• 押入れの襖は開けて換気する
• 畳が隠れるものを設置しない
• 畳の下や障子、木製の家具の隙間をチェックする

このように、空気の通り道を作り、目に見えない場所も定期的に掃除すれば、シロアリの発生を未然に防ぎ、和室を長持ちさせることができます。

市販のベイト剤や予防スプレーを使う

市販のベイト剤や予防スプレーを使うのは、自宅で手軽に行える効果的な手段です。

ベイト剤はシロアリが好むエサに毒を混ぜたものです。毒のエサを食べたシロアリが巣に戻り、他のシロアリにも食べさせて巣全体を駆除します。これに対して、予防スプレーはシロアリが侵入しやすい場所に直接散布し、侵入を防ぐ効果があります。

特に家の基礎部分や窓枠、ドアの周辺など、シロアリが入り込みやすい箇所に使用するのが一般的です。市販のベイト剤やスプレーは使用方法が簡単で、専門的な知識がなくても安全に扱うことができるように設計されています。

自分でできるシロアリ対策の一環として活用しましょう。

防除剤・木材防腐剤を使用する

防除剤・木材防腐剤の使用は木材をシロアリの被害から保護し、新築やリフォーム時に特に有効です。防除剤はシロアリが侵入するのを防ぐために土壌や建物の基礎部分に散布されます。

一方、木材防腐剤は木材自体を防腐処理してシロアリや他の害虫の被害を防ぎます。

防除剤・木材防腐剤の使用により、木材の耐久性が向上し、長期的にシロアリから家を守れるのです。市販の防除剤や木材防腐剤は一般消費者でも購入可能ですが、扱いには十分に気をつけてください。

植栽などで基礎を覆わない

家の基礎部分や周辺に直接植栽やマルチを施すと、土壌の湿度が高くなり、シロアリにとって理想的な生息環境を作り出してしまいます。そのため、植栽などで基礎を覆わないでください。

木材や木の葉が基礎部分に接触している場合、シロアリは家へ侵入しやすくなります。基礎部分周辺の土壌は乾燥させ、植物やマルチを配置する場合は家から一定の距離を保って対策しましょう。

また、植栽の根が基礎に侵食する可能性もあるため、雑草を定期的に取り除いて家の環境を整えてください。

デッキの下に鉢などを入れない

デッキの下に鉢植えや物を置くと、そのスペースの通気性が悪くなり、湿気が溜まりやすいです。シロアリは湿度の高い環境を好むため、デッキ下に湿気がたまらない工夫をしましょう。デッキ下は以下の対策を行ってください。
• 定期的にデッキ下の清掃を行う
• 不要な物を置かない
• デッキ下の環境を乾燥させておく

デッキ下の通気性を良くすれば、シロアリのリスクを減らし、デッキを長持ちさせられます。特に、木製のデッキの場合は、シロアリにとって魅力的な生息場所なので注意しましょう。

市販のシロアリ防除剤を選ぶポイント

市販のシロアリ防除剤は効果を期待できます。しかし、どのような防除剤を選べば良いかわからない方も多いはずです。ここでは、シロアリ防除剤を選ぶポイントを解説します。

成分チェックをする

市販のシロアリ防除剤を選ぶ時は成分チェックをしましょう。防除剤の成分は効果や安全性を大きく左右します。

ネオニコチノイド系、フェニルピラゾール系、フェニルピロール系と含まれる成分によって商品が分かれることがありますが、一般的に手に入れやすいものでも人体に対して害のある成分もありますので取り扱いには注意しましょう。

シロアリ予防、駆除剤の種類

シロアリ防除剤の種類には以下の種類があります。
• 設置タイプ
• スプレータイプ
• 散布タイプ

それぞれ特徴をご紹介します

設置タイプ

市販のシロアリ防除剤の中でも設置タイプは使用が手軽です。設置タイプはシロアリが好む餌材に防除成分を含ませたものです。

設置タイプの防除剤は、シロアリが活動すると予想される土壌や家の基礎部分などに直接設置します。シロアリはこの餌材を食べ、巣に持ち帰ることで、巣内の他のシロアリにも効果を及ぼし、結果的に巣全体の駆除に繋がります。設置タイプの利点は、以下の通りです。


• アリの巣を直接ターゲットにできる
• 簡単に設置できる
• シロアリが自然に引き寄せられる

置くだけでシロアリの巣に効果的ですが、餌の補充や定期的なチェックは必要になります。

スプレータイプ

スプレータイプの防除剤は、直接シロアリのいる場所や侵入が予想される箇所に散布できます。スプレータイプは、特にシロアリの侵入経路となる可能性のある窓枠、ドアの周り、家の基礎部分などに有効です。スプレータイプの利点は、以下の通りです。
• 使用が簡単で即座に効果を発揮する
• 狙った範囲に直接散布できる

スプレータイプは、予防措置としての使用に特に適しており、シロアリの初期侵入を阻止するのに効果的です。しかし、既に大規模な被害がある場合には効果が薄いので、専門の業者に依頼した方が良いでしょう。

散布タイプ

散布タイプは液体や粉末形態で広範囲に散布します。シロアリの発生した場所に直接散布して効果を発揮します。
散布タイプの防除剤の主な利点は以下の通りです。
• 広範囲にわたって防除効果を発揮する
• 液体や粉末は地面や隙間に浸透しやすい
• シロアリが隠れている場所にも効果的

シロアリの巣や羽アリの発生源を直接的に駆除できます。ただし、化学物質が含まれているため、散布タイプの使用には注意が必要です。広範囲のシロアリ対策には適していますが、使用後は換気を行うなど、安全措置を講じてください。

おすすめのシロアリ防除剤

ホームセンターやドラッグストアで手に入る市販でおすすめのシロアリ防除剤は以下の通りです。
• アースガーデン シロアリ・羽アリ撃滅
• フマキラー シロアリジェットプロ
• イカリ消毒 木部専用 シロアリ退治スプレー
• フマキラー 「白アリミケブロック業務用」
• イカリ消毒株式会社「シロアリハンター」

商品のパッケージを確認し、自分の用途に合う商品を選びましょう。

シロアリ予防に適した時期

シロアリ予防に最適な時期は、シロアリの活動が活発になる前の3月から5月が狙い目です。

また、快晴で風が弱い日がベスト。晴れた日は薬剤が地面にしっかりと浸透しやすく、風が弱いと薬剤が飛散しにくいため、効果的に薬剤を散布できます。逆に雨が降ると薬剤が流れてしまうので晴天が続く日を選びましょう。

特にシロアリ予防が必要な家

特にシロアリ予防が必要な家の特徴は以下の通りです。
• 戸建ての木造住宅
• 新築から5年以上経った住宅
• 鉄筋コンクリートの家

鉄筋コンクリートの家は被害が起きないと勘違いしている方も多いですが、シロアリはコンクリートもエサにします。上記の特徴に当てはまる家庭は、シロアリ予防を行い、定期的な点検でシロアリの早期発見につとめましょう。

新築・リフォーム時にできるシロアリ対策

新築・リフォーム時にできるシロアリ対策は以下の通りです。
• 基礎外断熱を避ける
• ベタ基礎にする
• 点検しやすい構造にする
• 防腐処理した木材を使う

このように、シロアリに侵食されにくい家を作ることは可能です。侵食してしまうと高額な駆除費用や修理費を請求されてしまうため、可能な限り家を作る際にシロアリ対策をしておきましょう。

不安ならプロのシロアリ予防

自分でできるシロアリ対策には限度があります。大切な家をシロアリから守りたいのであれば、プロにシロアリ予防の対策をしてもらう方が良いでしょう。ここでは、プロのシロアリ予防方法を紹介します。

バリア工法

バリア工法は建物の床下に薬剤をまいて、シロアリの侵入を防止する方法です。バリア工法は薬剤をまいてすぐに効果が出るため、早くシロアリの予防をしたい方にオススメ。

しかし、強い薬剤を使うため、薬剤に敏感な方は注意が必要です。また、家の作りに寄っては施工できない可能性があるので、業者に相談しましょう。

ベイト工法

ベイト工法は地中に毒のエサを埋め、巣ごと駆除できる方法です。効果が出るまでに数ヶ月かかりますが、シロアリが侵入してしまった家庭で、完全駆除を目指したい方にオススメです。

バリア工法に比べてベイト工法は価格が高いですが、家の損傷を悪化させるよりは安く済むでしょう。また、建物の構造に左右されないため、どの家庭でも使えるシロアリ対策方法になります。

シロアリの予防を業者に依頼するメリット

シロアリの予防を業者に依頼するメリットは以下の通りです。
• 専門知識による確実な対処
• 定期的な点検で被害を早期発見
• アフターフォローがある

シロアリの被害が広がってしまうと、補修に高額な費用がかかります。予防のために小さな出費をしておいた方が結果的に安く済みます。また、自分では気づかないシロアリのサインにもプロは気づき、早期発見に繋がります。シロアリの被害を最小限に抑えたい人は業者に依頼した方が良いでしょう。

セルフ対策と業者チェックを組み合わせてシロアリ予防しよう

シロアリの侵入を防ぐには予防が大切です。1年に一回セルフチェックをしたり、薬剤をまいてシロアリ予防を徹底しましょう。また、自分でできるシロアリ対策には限度があるので、業者を頼るのも大切です。

石原住設ではシロアリ駆除、予防工事を承っております。シロアリ被害や予防をお考えの方、お気軽にご相談ください。

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